SIN'S LAB

技術系の備忘録

増え続ける本と仲良くする方法を考えてみる(第一回:はじめに)

目次

増え続ける本。でも、離れたくはない

 最近、私の蔵書はどんどんと増え続けていて、現在、385冊(+α:ブクログに登録していないもの)になっています(Sinの本棚 (Sin) - ブクログ)。

 と言っても、本当に大量に持っている方達とは比較にすらならないと思いますが。ですが、数自体に大した意味はないのですが、置き場所には困ります。

 ここで、別に置けるところにおいて置けばいいじゃないか、一度読んだ本でほとんど読むことがないなら捨ててもいいんじゃないかと思うかもしれません。
 確かに、身の回りに置ける場所が無いなら、押し入れなり物置などに置いておくしか無いですし、本当にどうしようも無い場合には捨てざるを得ない場合もあります。

並べられた(あるいは、近くに置かれた)本がもたらす効用

 ですが、(まあ、これは私のわがままでもありますが)本が”近くに置いてある”からこそ得られるものがあると考えています。

 もちろん、一度読んでほぼ読まなくなった本、とりあえず積んでおいて長い間放置され続けている本もあるのですが、ふと、視線を向けた先にあった積読本に目が留まって読みたくなったり、あるいは、そういえばあの本にこんなこと書いてあったなと思いだすことなど、そういった体験をしたことはないでしょうか。

 上記の様に例を挙げれば色々と出てくるかもしれませんが、つまり、”身近に”置いておくからこそ、読んでいない本からでさえ何か感じることや読んだ本がまた違って見えてくるというようなことが体験できるかもしれない(あくまでも、”しれない”ですが)という良さがあるということです。

 もちろん、人によって”本”に対する接し方は人それぞれで、電子書籍を主に読んでいる人、読んだ書籍は丁寧にノートを取るなど、必ずしもこのように本棚に並べたり、本を積み置くということはないかもしれません。
 ですが、私は、一度上記したような体験をしたために(あるいは、単に整理整頓ができないのか)、いつ崩れるかわからない積読タワーが出来上がっているという状況になっています。

必ずしも”綺麗に整理”することだけが良いわけではない

 こういう論争は既に色々あるような気がします。また、ここでは別にどちらが良いとかどうとうかではなく、私個人の体験であるというだけです。

 先述した積読タワーは、いつ崩れるかわからない、さらに言えば、下のほうにある本は取りにくくてしょうがないような状態で、加えて、図書館等のようにどのような本かで整理されているわけでもないため(ただ、私自身の興味によって集められたという点ではまとめられているとも言えるのですが)、場合によってはどこに置いたか分からなくなる場合もあります。

 しかしながら、そうした中で、一度、書店やECサイトなどで”出会っている”(つまり、発見した)本と、また再び出会うような感覚を得ることがあります。
 もちろん、綺麗に整理整頓されている場合でもそういうことはあるでしょうし、どこに何があるのかが把握しやすくあれば、より何かあったときに思い出したり、本を思い浮かべることもしやすいかもしれません。
 ただ、そこではあくまでも、そのように”綺麗に”並べた時の、指針(分類やジャンルなど)の文脈(とでも言えるようなもの)に合わされます。

 一方で、積読タワーや本棚に並べるというより詰め込まれた本は、そして、本同士は、一見なんだか無意味に置かれているように見えます(といっても、本当に無意味なのかもしれないですが)。
 ですが、私は、だからこそ、そこから文脈が生まれうると考えています。ここで、生まれうると書きましたが、それは、本同士が生むものでもありますし、あるいは、その置かれた本達を見ている”私の”文脈(または、その変化)をそこに見い出しているのかもしれません。

 そして、ある意味、見る角度、時、状況などによって、”見え方”が変わりうる要素が多いからこそ、そこに何かを感じることが多いのかもしれません。
 ただ、それは、宝物の山のようにいつも光り輝いているものでもないと思います(そうしたら、多分逆に見えなくなるものが多くなるでしょう)。いつも様々な文脈が生じたり、消えたりするからこそ、いつもあるような身近な存在でもあり、ふと気付くと何か光ったものをそこに見いだしたり、日々”見え方”あるいは”見方”が変わる魅力的な存在に思えるのではないでしょうか。

第二回へ続く(かもしれない)

 と、まあ、色々書いてきましたが、これが私が本が増える続ける中でも、なるべく身近においておきたいと考える理由(言い訳)です。

 ですが、少し触れたように、整理整頓にも利点があり、積読タワーにも欠点はあります。また、いつかは置く場所には必ず限界が来ますので、いつまでも今の状態を保てるわけでもありません。加えて、当たり前ですが、その辺の床に置いておくと本が汚れやくなったりもします。

 なので、どこかで整理整頓しなければならない、でも、”身近”ではありたい。こうしていくためには、どうしたら良いでしょうか。
 ただ、これもわがままなのですが、部屋の壁一面本棚にする余裕は(今のところ)ありませんし、そのようなある意味、私自身のスペース(やその他のもの)を捨てるといった強硬手段は取りたくありません。

 こういった点で、増え続ける本と”仲良くする”(私自身のわがままの方が多いですが)にはどうしていくか。これを当初はまとめていこうかと思っていましたが、色々思うことを書いていたら長くなってしまったので、とりあえず、ここまでにしたいと思います。

 そして、上記した仲良くする方法については、次の記事で考えたいと思います。ですが、かといって、何か良い方法を思いついているわけではないので、まとまりもないようなものになる気はしますが。



第一版作成:2019/9/24